ばあちゃん家暮らし

空き家になっているばあちゃん家で、豊かでていねいな暮らしを目指したまいにちのきおく。

72日目

ばあちゃん家暮らし72日目

 

朝食 玄米 納豆 梅干し パン

昼食 味噌汁 きゅうりの酢の物

夕食 玄米 キャベツと芋のカレー炒め おから煮

 

1日めまぐるしく終わった。

 

夕食は叔母の手作り。野菜を蒸し煮にすることで野菜本来の甘さが引き立ってくるので美味である。

ご飯のおかずにするには味付けにかかっている。私は基本的に薄味で素材から出汁をとることが多い。しかし、母や父、妹に作った料理を食べてもらうと、味がない!薄い!と言われる。味覚は毎日口にしてる味を記憶し、それが美味しいと脳で感じているのだろう。だから、料理の味付け次第で、その人の生活が変わっていく。

小さい頃は特に味覚は敏感である。濃い味ばかり食べていると、薄味を拒否して食べられなくなってしまう。野菜や食材そのものに旨味成分はあるのに、それを感じることなく大きくなって、一生を終えてしまうこともあり得る。それでは、勿体無い。

小さな頃ほど、素材に味付けせず、素材の旨味を引き出す調理法で、提供したい。

 

今は味噌汁を作るときに、甘さを出すために玉ねぎを鍋でじっくりと蒸している。焦げないように水を少し入れておく。それから素材がしんなりしてきたら水を入れてよく煮る。味見をしてみると本当に甘いのだ。野菜の旨味がよく出ている。火を止めて味噌をとく。味噌を入れることで味に深みが出て野菜出汁がますます引き立つのである。

だから冬の朝には味噌汁が食べたくなる。体は温まるし、体の中まで染み渡り、元気にしてくれる。

毎朝の味噌汁はかかせない。