ばあちゃん家暮らし

空き家になっているばあちゃん家で、豊かでていねいな暮らしを目指したまいにちのきおく。

3日目

2015年9月21日

 

ばあちゃん家暮らし3日目

 

朝食:ばあちゃん家 玄米 昨日残りの全粒粉バーグ 吸い物

昼食:外食 鯛茶漬け 

夕食:実家 玄米&全粒粉バーグのおじや 干しエビ炊き込み御飯 

      フカヒレスープ 卯の花和え パプリカ ツルムラサキの和え物

 

先週より移住してきた徳ちゃんと会い、畑と家を見せてもらう。その後、ばあちゃん家と畑を案内。昼は市内の鯛茶漬けが食べられるお店へ。気に入ってもらえたようで何より。

 

徳ちゃんは休息を怠慢であると思い込み、常に全力疾走していた日々を過ごしていたが、自然農と出会って考え方が180度変わり、自分を認め受け入れ、楽に生きられるようになったそう。 

それを聞いた時、自然農見学会に行った時に感じた包まれる穏やかな空間、時間を忘れかけている自分に気がついた。

毎日仕事が終わり車に乗るとどっと疲れ、持参したお菓子を貪りながら運転する。家に着くと夕食ができていないと苛立ち、再びお菓子を貪り、母の夕食ができた頃には満腹となり夕食を残す。私が食事する間に母が風呂を掃除し、お湯を入れる。いつの間にかうたた寝をして起きた時に母が入浴中だと苛立ち、いつあがるのかと急かす。そして風呂に入り、すぐに就寝。このような生活を繰り返していた。考えると、文句ひとつ言わない母に申し訳ない気持ちで一杯で、自分が情けない。

 

母の負担を少しでも減らすために、自分の力でどこまでできるのか。それが、ひとり暮らしを始めた理由のひとつでもある。

 

久々に家族4人そろうので実家に呼ばれ、夕食を食べる。鮮やかな色をした野菜を口にするのは3、4日ぶりだ。母は腰の痛みを抱えながらも、食材の彩りや栄養面を考えて提供してくれていた。家族の温かさに触れ、そのまま居座り朝を迎えた。

 

徳ちゃんの語ってくれた人生論から学んだことは、

私たちは楽しく、おいしく食べることが最も重要であり、自然食だのマクロビだのは二の次であるということ。心が満たされることではじめてその食材が栄養となり、体に吸収され胃が満たされる。時間に追われ急いで流し込む食事や、寂しいと感じながらひとりで食べる食事では心は満たされない。したがって、特に小さな子どもは家族で食卓を囲み、楽しい雰囲気の中で食事をすることが大切である。楽しかった日々が記憶として残り、子どもたちが親となった時に幼少期の食事の光景を再現することがきっとあるだろう。

 

子どもたちが豊かに食事をするために、わたしにできることは食事のあり方、食の大切さについて子どもたち、親たちへと伝えてくことだと強く感じた。